横山ルリカ、秋華賞の軸馬候補はスターズオンアースではない2頭。「一発逆転まである」穴馬にも期待! (2ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

スタニングローズは「本番に向け上積みもありそう」

 軸候補はスタニングローズナミュールです。

 スタニングローズは1800m以上のレースだと、3戦2勝、2着1回なので、安定感があります。阪神も3戦2勝、中山の重賞も2勝していて「右回り+坂」という大まかなくくりでのコース適性も問題なく、京都ではなく阪神での開催はすごくプラス。GⅢ紫苑Sも開幕週の外枠ながら、安定した先行力で心配なく見ることができました。

 その紫苑S組から秋華賞を勝っている馬が過去10年でディアドラ、ヴィブロス、ショウナンパンドラの3頭で、3頭とも紫苑Sでは連対以上の成績だったというのも当てはまります。GⅡローズSより1週早いので間隔に余裕があるのもいいですね。

 前走はプラス14キロで、成長だけじゃなく余裕もいくらかあったと思うので、本番に向けても上積みもありそうです。

ナミュールは「別馬のようにたくましくなった」

 ナミュールは、末脚の能力は世代トップクラスだと思うんですが、振り返ると、GⅠ阪神JFでは出遅れ、桜花賞は枠に恵まれず、オークスはうちがあまり伸びなかったなかでの3着。GIではもったいないレースが多かったですね。

 また、オークスの時は、426キロだった馬体重が、今回は2週間前の時点で468キロくらいになっていて、春とは全然シルエットが違い、別馬のようです。

 春は馬体の細さが気になっていたので、夏を超えて馬体重が増え、それでいて太目感はなく、むしろたくましい感じに筋肉量が増えたのかなという印象を受けました。そして、中6週以内だとあまり成績が振るわないタイプなんですが、2カ月以上の休み明けで挑んだ赤松賞やチューリップ賞では、いいパフォーマンスでした。

 オークスも距離が長いと言われながら3着ですので、2000mに距離短縮は期待できます。桜花賞も着順だけ見たら10着でも、勝ち馬からは0.3秒差と、着差は全然ありませんし、大外枠も厳しかっただろうなと。

 この着順を見て評価が落ちてくれれば、オッズ的にも美味しいと思っていましたが、予想では2〜3番人気なんですよね(笑)。順当に人気でも評価したいです。

 この2頭から入って、スターズオンアースを入れて、ここから何頭かに流す感じがいいのかなと思っています。

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