新種牡馬リアルスティール産駒の「大物」フェイト。陣営の評価はいかに? (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「フェイトの馬体重は480kgほど。スタッフは『背は低いが、ボリュームのある体つきで、父を彷彿とさせる』と話していました。距離適性も、父と同じく『中距離くらいではないか』とのこと。『扱いやすい性格で、操縦性が高い』といった評価も聞かれました」

 素質の高さは間違いなさそうだが、間近に迫ったデビュー戦の手応えはどうなのか。先述のトラックマンが続ける。

「夏場に入厩し、『まだ追い切りの本数は少ないものの、徐々に動きはよくなっている』とスタッフ。初陣に向けて、態勢は整っているようです。ゲートについてはそれほど速くないみたいですが、スタートさえ決めれば、勝ち負けを演じるのではないでしょうか」

 デビュー戦は、8月6日の2歳新馬(新潟・芝1800m)。鞍上は、父ともコンビを組んでいた福永祐一騎手が務める。

 種牡馬となったリアルスティールは、初年度産駒から大物を出すことができるのか。「父に似ている」というフェイトの初陣に注目したい。

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