スプリングSを穴党記者が徹底検証。タフな条件で強さを発揮しそうな伏兵2頭に大駆けの予感 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 9頭立ての同レースで、オウケンボルトは早め先頭から最後はロードレゼルに差しきられるという競馬。ヴァーンフリート(7着)、トゥデイイズザデイ(4着)といった人気2頭の凡走もあって、メンバーレベルや勝ち時計はあまり評価できませんが、しぶとい脚は目立っていました」

 初勝利までに4戦を要しているが、大崩れはなく、相手なりに走れるタイプと言えるオウケンボルト。前走も敗れたとはいえ、勝ち馬とはタイム差なしのクビ差惜敗だった。加えて木南記者は、同馬の血統からして今の馬場が合っていると踏んでいる。

「GIIIフラワーCの覇者で、GI桜花賞では三冠牝馬アパパネの2着となったオウケンサクラを祖母に持つオウケンボルトは、父が天皇賞・春で連覇を飾ったフェノーメノ、母父が菊花賞馬のオウケンブルースリ。さらに、母母の父がバゴで、母母母の父がリアルシャダイというコテコテのステイヤー血統です。

 そうなると、イメージするのは秋のGI菊花賞(阪神・芝3000m)や、来年以降のステイヤー路線となりますが、そんな同馬にとってタフな展開は好都合と言えそう。鞍上もミルコ・デムーロ騎手なら、一発あっても......」

スプリングSで人気の盲点になりそうなビーアストニッシドスプリングSで人気の盲点になりそうなビーアストニッシドこの記事に関連する写真を見る 木南記者はもう1頭、重賞で善戦を続けながら人気の盲点となりそうな馬にも注目する。

「アサヒ(牡3歳)、アライバル(牡3歳)、アルナシーム(牡3歳)、ソリタリオ(牡3歳)、ドーブネ(牡3歳)といった派手な血統や評判馬がいるなかにあって、ここでも人気にはならなさそうという点から、ビーアストニッシド(牡3歳)に魅力を感じています。

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