2021.04.12

皐月賞での逆襲を誓うダノンザキッドの取捨。弥生賞3着は想定内か否か

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 今年のGI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)は混戦だ。もちろん、有力視されている馬はいるが、"絶対視"されるほどの存在はいない。

 いい例が、ダノンザキッド(牡3歳)だ。

2歳王者のダノンザキッド。皐月賞での巻き返しはあるか2歳王者のダノンザキッド。皐月賞での巻き返しはあるか  デビューから無傷の3連勝を飾ってGIホープフルS(12月26日/中山・芝2000m)を制し、最優秀2歳牡馬に輝いた。順調であれば、この馬こそ、皐月賞では最有力候補に挙げられるはずだった。

 ところが、前走の皐月賞トライアル・GII弥生賞(3月7日/中山・芝2000m)でつまずいた。単勝1.3倍と圧倒的1番人気に推されながら、勝ち馬から1馬身以上も離されての3着に敗れたのだ。

 無論、重要なレースといっても、弥生賞は所詮、トライアル。大事なことは本番の皐月賞にどうつなげるかであって、その意味では、どうしても勝たなければいけないレースというわけではない。

 ダノンザキッド側の立場からすれば、そういう言い訳は成り立つ。

 実際、ダノンザキッドは弥生賞で、いろいろと試したフシがうかがえる。例えば、いいスタートを切ったにもかかわらず、その位置をキープせずにやや後方へ下げたこと。この点については、関西の競馬専門紙記者はこう語る。