穴党記者は知っている――京成杯AHで波乱を起こすのはどんなタイプか (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 大西記者ももう1頭、気になる馬がいるという。前走のオープン特別・朱鷺S(8月30日/新潟・芝1400m)で、7番人気ながら2着に突っ込んできたストーミーシー(牡7歳)だ。

「完調手前かと思った前走で2着と好走し、7歳夏を迎えても健在ぶりをアピールしました。斤量58kgを背負って勝ち馬とアタマ差なら、勝ちに等しい内容と言えますし、今回はハンデ57kg。条件が好転するのも大きいです。

 今回と同じ舞台で行なわれたオープン特別の東風S(3月15日/中山・芝1600m)も、斤量57kgで勝利。距離、ハンデともに問題ありません。さらに、中1週のローテーションでは2勝、2着1回、3着1回、着外1回と、間隔を詰めてもいいタイプ。速い時計にも対応できますし、枠順や展開の助けがあれば、上位に食い込んでくるはずです。

 重賞では過去に2度、馬券に絡んでいますが、いずれも中山・芝1600mのレースでした。14番人気で2着となったGIIニュージーランドトロフィー(2016年)と、9番人気で3着に入ったGIIIダービー卿チャレンジトロフィー(2018年)。二度あることは、三度あると思いますよ」

 2015年には3連単で200万馬券が飛び出した京成杯AH。はたして、今年も思わぬ馬が大波乱を演出するのか。ここに挙げた馬たちが、その候補であることは間違いない。

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