2020.08.08

エルムSで狙い目の3頭。特殊なダート重賞ゆえ3つの重要要素で選択

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 続いて注意したいのがコース実績。あまり実施されていない条件だけあって特に実績を重視したいところだが、今年の出走馬で札幌ダート1700mを勝利しているのは、2018年の勝ち馬でもあるハイランドピーク(牡6歳/美浦・土田稔厩舎)1頭だけだ。同馬は昨年も2着に入っており、エルムSは2戦して1勝2着1回の"パーフェクト連対"。メンバーの中で随一のコース適性を誇っている。

 前走の大沼S(函館/ダート1700m)は、両足骨折から約8カ月ぶりの実戦で3着。馬体重もデビュー22戦目にして最高の474kg(16kg増)と余裕があったが、大外からレースの流れに乗るソツのない競馬を見せ、直線では一旦先頭に立つ好内容の走りだった。今回は叩き2戦目で状態も上向きそうで、上位を争う可能性が高い。

 最後に、血統面から気になる馬を挙げていこう。過去10年の札幌ダート1700mの種牡馬別成績を見ると、23勝のキングカメハメハが1位。以下、ゴールドアリュールが20勝、シンボリクリスエスが16勝と続いている。

 シンボリクリスエス産駒は、このレースでは2011年ランフォルセが勝利しており、今年はサトノティターン(牡7歳/美浦・堀宣行厩舎)がエントリーしている。昨年の3着馬である同馬は、「新潟/ダート1800m」で行なわれた2009年のエルムSの勝ち馬、マチカネニホンバレの全弟だ。マチカネニホンバレは「札幌/ダート1700m」で行なわれたマリーンSも勝っているため、血統からの信頼度は高い。

 7歳と高齢だが、近2走はブリリアントS(東京/ダート2100m)、OPスレイプニルS(東京/ダート2100m)で連続3着。好走を続けており、衰えはなさそうだ。

 以上、今回は「前走、コース適性、血統」の3つの要素から導き出された、アディラート、ハイランドピーク、サトノティターンの3頭に期待する。