フェブラリーSは人気馬2頭に不安。穴党記者が見込んだ4頭の出番だ
今年最初のGI、フェブラリーS(東京・ダート1600m)が2月23日に行なわれる。
今年は、前走のGIII根岸S(2月2日/東京・ダート1400m)を快勝した芝のGIウイナー、モズアスコット(牡6歳)に、地方の大井競馬に移籍した一昨年の勝ち馬ノンコノユメ(せん8歳)など、多彩な顔ぶれがそろった。
一方で、昨年末のGIチャンピオンズC(12月1日/中京・ダート1800m)を勝ったクリソベリルや、同2着のゴールドドリームがサウジアラビア遠征で不在。その分、ひと筋縄ではいかない様相を呈していて、戦前から波乱ムードが漂っている。
実際、連覇を狙うインティ(牡6歳)が1番人気になりそうだが、7連勝でのGI制覇となった昨年に比べて、今年はそこまでの勢いは感じられない。昨年のレース以降、勝ち星がなく、チャンピオンズC3着のあと、昨年は快勝しているGIII東海S(1月26日/京都・ダート1800m)でも3着と、苦杯をなめている。
過去10年で、1番人気は4勝、2着2回、3着2回、着外2回と、安定した成績を残しているが、今のインティにそこまでの信頼が置けるかどうかは、一抹の不安がある。デイリー馬三郎の吉田順一記者も、インティについては次のように懸念を示す。
「(インティは)自分の形で運べたチャンピオンズCでも押し切れず、多少の不満が残りました。加えて、前走の東海Sでも、中団でタメるレースを試みましたが、新たな"味"を出すまでには至りませんでした。
今回は、そこから体も締まって体調はアップしていますが、同型のワイドファラオ(牡4歳)との兼ね合いがどうなるか。2~3番手で運ぶレースには微妙な面があり、全幅の信頼は置けません」
続けて、吉田記者はモズアスコットについても、疑問の目を向ける。
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