2019.12.21

有馬記念はアーモンドアイを信頼。
相手は3歳馬。なかでも妙味は…

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 いよいよ今年も"グランプリ"GI有馬記念(12月22日/中山・芝2500m)の発走が近づいてきました。

 出走予定の16頭中、11頭がGI馬。さらに、このレースを最後に引退する実力馬が6頭もいます。有馬記念の歴史のなかでも、稀に見る好メンバーが顔をそろえ、かつてないほどのドラマティックな結末が待っているような予感がしています。

 ともあれ、この豪華メンバーの中でも、断トツの注目を集めているのは、アーモンドアイ(牝4歳)。今や、誰もが認める"現役最強馬"です。しかも今回は、香港遠征の熱発回避から、急転直下の有馬記念参戦ですからね。そうしたセンセーショナルな経緯もあって、メディアや競馬ファンからの関心が一段と高まっています。

 このアーモンドアイをどう評価するのか。これが、予想のうえでも非常に大事なポイントであることは間違いないと思います。

 そうした状況にあって、周囲の様子をうかがってみると、これまでに比べて「今度こそ、逆らう時だ」という声が多いような印象があります。

 その理由としてはまず、いくら見た目には順調そうに見えても、本来の予定から2週もスライドしており、さらに使う予定のなかったレースに臨むことになったからだと思います。

 事実、アーモンドアイはこれまで、余計なレースを使わず、間隔を空けながら、一戦必勝という形で仕上げてきました。この中間も、香港に輸送する直前の段階できっちりと仕上げたはずですから、そういう見方があるのは当然でしょう。個人的にも、香港遠征に向けて仕上げてから、中身も含めてその状態がキープできているのだろうか? という疑問は少なからずあります。

 次に、有馬記念が行なわれる中山・芝2500mという舞台――その点が不安視されているようです。

 GIオークス(東京・芝2400m)やGIジャパンC(東京・芝2400m)で、圧倒的な強さを見せているわけですから、距離そのものを苦にすることはないと思いますが、今年は初戦の海外GIドバイターフ(1着。3月30日/UAE・芝1800m)から、前走のGI天皇賞・秋(1着。10月27日/東京・芝2000m)、そして、もともと使う予定だった香港カップ(香港・芝2000m)まで、2000m以下の距離にこだわっていました。要するに、急な距離延長に戸惑うことはないだろうか? という懸念が持たれているみたいです。

 しかしそれ以上に、今回は未経験の中山コースをどうこなすのか? それに対する不安が大きいのではないでしょうか。