姉ダノンファンタジーより「パワーが増す」アドマイヤベネラが初陣へ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「まず、友道調教師に話を聞いてみると、『(アドマイヤベネラは)490㎏〜500㎏の大型馬で、やや緩さは残るものの、能力はあると思う』と言っていました。助手の方もいい感触をつかんでいるようで、『走りそうだね。調教をするうちによくなってきた』と話しています。能力の高い馬がそろう友道厩舎の中でも、アドマイヤベネラはなかなかの評価を得ていましたね」

 また、厩舎スタッフは、姉ダノンファンタジーとの比較についてもコメントしている。先のトラックマンが続ける。

「父がディープインパクトからハーツクライに代わって、スタッフは『パワーが増した』と話していました。ただし、手脚は素軽く、姉と同じく『芝が合っていそう』とのこと。なお、姉は1800m以下に勝ち星が集中していますが、アドマイヤベネラは『もっと距離がもちそう』と、スタッフは見ています」

 デビュー戦は、12月21日の2歳新馬(阪神・芝1800m)。鞍上は、クリストフ・スミヨン騎手が務める予定だ。

 スタッフの期待どおりの走りを見せ、亡きオーナーをさらに喜ばせることができるのか。アドマイヤベネラの初陣に注目である。

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