2019.08.31

小回りスプリント戦の小倉2歳S。
「2歳限定」の成績から本命が見えた

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 9月1日(日)、小倉競馬場でGⅢ小倉2歳S(芝1200m)が行なわれる。

 小倉競馬場は「直線、平坦、小回り」というのが特徴で、さらに芝1200mの短距離となると、スピード能力の高さが大きなカギになる。このレースの勝ち馬の多くは、第4コーナーで4番手くらいまでにつけており、差し、追い込みが決まることは少ない。よって、血統的にもスピードタイプの種牡馬の産駒を狙うのが鉄則だ。

 さらに、2歳9月というデビュー間もない時期というのもポイント。小倉芝1200mの種牡馬別成績を見ると、全年齢と2歳限定ではその数字が大きく異なっている。

 過去約10年の小倉芝1200mの種牡馬別成績では、今は亡きサクラバクシンオーが47勝でダントツのトップ。離れた2位に33勝のダイワメジャー、そして25勝のディープインパクト、キングカメハメハと続く。ここで7位にランクしているのがキンシャサノキセキで、18勝を数えている。

 しかし、2歳限定の成績を見ると、キンシャサノキセキはダイワメジャーと並んで1位。2着数ではダイワメジャーの8回を上回る11回という数字を残している。勝率も、全年齢では8.9%だが、2歳限定では15.1%と上がっている。

 このレースでも、2015年に1番人気シュウジが勝利し、7番人気サイモンゼーレが2着に入って波乱を演出。2歳オープンのフェニックス賞(芝1200m)でも昨年、シングルアップが勝利しており、”得意の舞台”と言えるだろう。

 今年はカイルアコナ(牝2歳/栗東・高橋義忠厩舎)が出走予定。同馬はすでに同じコースの新馬戦で4馬身差の圧勝を見せており、勝ちタイムも1分09秒1と優秀なものだった。

7月27日の小倉での新馬戦で勝利したカイルアコナ カイルアコナは牝系も優秀で、祖母アンブロワーズはGⅢ函館2歳S(芝1200m)の勝ち馬。同牝系には、GⅠ日本ダービーのフサイチコンコルドなどがいる名門であり、極めて勝利に近い存在と言える。

 一方でダイワメジャー産駒は、全年齢で小倉芝1200mの勝利数2位、2歳限定でもキンシャサノキセキと同数の11勝でトップタイという安定した成績を残している。勝率も全年齢の9.0%から、2歳限定では18.0%と数字が倍になるのも見逃せない。