2019.08.04

米GI2勝のヨシダが兄。
初陣間近サンクテュエールの評判は上々だ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Getty Images

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第11回:サンクテュエール

 夏のローカル開催は現在、札幌、新潟、小倉の各競馬場で行なわれている。それらの舞台でも、評判の2歳馬が数多くデビューする。

 美浦トレセンの藤沢和雄厩舎に所属するサンクテュエール(牝2歳/父ディープインパクト)も、その1頭である。

 同馬は、その血統背景から大きな注目を集めている。というのも、3つ上の兄にアメリカで活躍するヨシダ(牡5歳/父ハーツクライ)がいるからだ。

アメリカで活躍するサンクテュエールの3つ上の兄ヨシダ ヨシダは、日本で生まれてアメリカに渡った実力馬。2016年にデビューすると、翌2017年にはGIIIを制した。

 そして、圧巻だったのは2018年だ。5月に行なわれたGIターフクラシックS(アメリカ・芝1800m)では、伏兵の1頭という扱いながら、見事な勝利を飾って初のGIタイトルを獲得した。

 さらに、9月にはGIウッドワードS(アメリカ・ダート1800m)を快勝。芝、ダート両方でのGI制覇を果たし、2つ目の勲章を手にしたのである。

 その他、日本で走っている兄たちも、ビックレースでの勝利はないものの、いずれもコンスタントに勝ち星を挙げている。また、母のヒルダズパッションも、現役時代にアメリカのGIを勝っている実績馬となれば、サンクテュエールがデビュー前から脚光を浴びていることも頷ける。

 実際、牧場での評価も高く、育成を行なったノーザンファーム空港牧場の東谷智司氏は、春の取材でこんな感触を口にしていた。