宝塚記念の穴馬パターンは3つ。該当する3頭と紅一点で気分爽快だ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 次に、前述した過去の例の中で、重賞勝ちがないのはノーブルマーズだけ。その点を踏まえて、重賞未勝利馬はここでは外したい。

 残ったのは、クリンチャー(牡5歳)とスティッフェリオ(牡5歳)。今年は、これら2頭が狙い目だ。

宝塚記念での大駆けが期待されるスティッフェリオ宝塚記念での大駆けが期待されるスティッフェリオ クリンチャーは、海外遠征した昨秋あたりから波に乗れていないが、昨春にGII京都記念(京都・芝2200m)で重賞制覇。一方のスティッフェリオも、昨秋のGIII福島記念(福島・芝2000m)と年明けのGIII小倉大賞典(2月17日/小倉・芝1800m)と重賞を連勝している。

 さすがにメンバーがそろうここでは人気は望めないが、展開次第では上位を争える力を秘めている。過去の例も鑑みれば、一発あっても不思議ではない。

 続いて目に止まったのは、近走で振るわず、人気落ちしたGI馬である。

 たとえば、2015年に11番人気で3着と好走したショウナンパンドラ。同馬は前年のGI秋華賞(京都・芝2000m)を制していたが、その後、掲示板にも乗れないレースが3戦続いて人気が急落していた。

 2017年に5番人気で2着となったゴールドアクターも、GI馬ながら直前のGI天皇賞・春(京都・芝3200m)で7着と惨敗。その結果を受けて、評価を落とした。また、冒頭で触れたワーザーも香港のGI馬だったが、直近のレースで振るわなかったために伏兵扱いとなった。

 2016年に8番人気で戴冠を遂げたマリアライトも、前年のGIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)の勝ち馬だった。同馬の場合、その後も好走を続けていたが、勝ち切れなかったことや、牡馬との力関係を不安視されて人気薄となっていた。

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