2番手争いが大激戦の皐月賞。実績上位馬が人気急落でオイシイぞ (2ページ目)

 逆に言えば、唯一心配な点は、そこ。雄大な馬格でハイパフォーマンスを示す馬は、どうしても脚もとに負担がかかるもの。それに、母シーザリオも、エピファネイア、リオンディーズら兄たちも、脚部不安での引退を余儀なくされてきましたからね。脚もとさえ保てば、スターホースどころか、"名馬"と言われるまでの存在になるのではないでしょうか。

 今回の鞍上は、初騎乗となるクリストフ・ルメール騎手。なぜミルコ・デムーロ騎手から乗り替わるのか、理由は知り得ませんが、悪いイメージはしませんね。まったく問題はないでしょう。

 対するライバルですが、2番手候補はなかなかの混戦です。

 ホープフルSでサートゥルナーリアの2着だったアドマイヤジャスタ(牡3歳)、そのアドマイヤジャスタをすみれS(2月24日/阪神・芝2200m)で破ったサトノルークス(牡3歳)に、近年クラシック好走馬を多く出している"出世レース"GIII共同通信杯(2月10日/東京・芝1800m)の上位3頭、ダノンキングリー(牡3歳)、アドマイヤマーズ(牡3歳)、クラージュゲリエ(牡3歳)、さらには若葉S(3月16日/阪神・芝2000m)を圧勝したヴェロックス(牡3歳)や、GII弥生賞(3月3日/中山・芝2000m)を制したメイショウテンゲン(牡3歳)など、それぞれが特筆すべきセールスポイントを持っていて、馬場や展開次第でどの馬にもチャンスが巡ってきそうです。

 そんななか「ヒモ穴馬」に取り上げたのは、実績はあるものの、直近のレースによる敗戦で評価を落としそうな、ニシノデイジー(牡3歳)です。いかにも、人気の盲点となりそうな1頭です。

皐月賞での巻き返しが見込めるニシノデイジー皐月賞での巻き返しが見込めるニシノデイジー

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