中山向きの伏兵4頭が平成最後の
クラシック・皐月賞で大暴れの予感 (2ページ目)
「サートゥルナーリアの断然人気を考えれば、アドマイヤマーズも"穴馬"の1頭でしょうが、グランアレグリアの桜花賞の勝利で、朝日杯FSで同馬を正攻法で負かしたことが、あらためて評価できます」
ただ、距離延長の前走・GIII共同通信杯(2着。2月10日/東京・芝1800m)では、ダノンキングリー(牡3歳)に苦杯をなめた。その点について、木村記者はどう見ているのだろうか。
「共同通信杯では、少し体も緩かったように見えましたし、カリカリしたところも出していました。そのうえ、東京の芝1800mという舞台にあって、少頭数のスロー競馬と、ディープインパクト産駒向きの流れ。そんななか、道中はぴったりマークされて、最後はキレのある馬に屈したことは、ある意味、想定内の負け方でした。
今回はさらに距離が延びますが、パドックでもキツさがなく、いい意味でダイワメジャー産駒らしくないので、問題はないでしょう。距離については、(2400mの)ダービーでも対応できると見ています。
先行有利の中山・芝2000mは、アドマイヤマーズにぴったり。しかも、先週あたりから、この馬向きのパワーの要る馬場になってきています。好位置を取れる機動力もありますし、レースがかなり楽しみです」
木村記者はもう1頭、"波乱の使者"として朝日杯FS2着のクリノガウディー(牡3歳)も推奨する。
「この馬も、前回のGIIスプリングS(3月17日/中山・芝1800m)では仕上がっていませんでした。その分、前傾姿勢が強いため、逃げる形になって6着に敗れてしまいましたが、体も、気持ちも"トライアル仕様"だったと考えれば、むしろ走ったほうではないでしょうか。
この馬も、朝日杯FSではグランアレグリアに先着。体型的に距離は問題ないですし、昨秋のGIII東京スポーツ杯2歳S(7着。11月17日/東京・芝1800m)でも、先行勢の中では唯一最後まで踏ん張っていました。今回は条件が好転。それでいて、人気急落となれば、買わない理由はないですよ」
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