マイルCSでは、直前の重賞勝ち馬と4番人気の馬が幸運を運んでくる (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 非常に甲乙つけ難いが、強いて挙げるなら、エアスピネルか。

 決め手となるのは、やはりマイルCSとの相性がいい富士S組ということだ。エアスピネルの場合、富士Sで1番人気に推されながら4着に敗戦。そこからマイルCSという臨戦過程が、なおさら魅力的だ。

 先にも触れたように、2014年の勝ち馬ダノンシャークは、富士Sでは1番人気を裏切って7着に敗戦するも、本番ではきっちり結果を出した。昨年の覇者ペルシアンナイトも、2番人気に推された富士Sでは5着に敗れるも、マイルCSでは見事に栄冠を手にした。

 マイルCSにおける勝利のキーワードは、まさに"富士Sからの巻き返し"。"前哨戦"の富士Sで上位人気を裏切った馬が、"本番"のマイルCSで本領を発揮することはよく見られる。

 今年は、エアスピネルがその傾向を踏襲。悲願のGI制覇を、ここで果たすかもしれない。

 実力伯仲のマイルGI。目移りするほどの豪華メンバーの中から、勝ち馬をセレクトするのも難解を極めるが、その分、馬連や3連単をモノにできれば、どんな組み合わせでもそれなりの配当が見込めるはず。それらの的中のヒントが、ここに隠されている。

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