「背中が抜群」のフランクリン。繁栄する一族から新たなスター誕生か (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そして、今年の2歳馬の中にも、同一族の注目馬がいる。栗東トレセンの音無秀孝厩舎に所属するフランクリン(牡2歳/父ディープインパクト)だ。

来春のクラシック出走が期待されているフランクリン来春のクラシック出走が期待されているフランクリン 同馬は、母ロベルタ、祖母グレースアドマイヤ、曾祖母バレークイーンという血統。そこに、日本屈指の種牡馬ディープインパクトを配合して生まれた子だ。

 ひとつ上の兄は、フランツ(父ディープインパクト)。こちらも、今春までに2勝を挙げて、GII京都新聞杯(京都・芝2200m)では1番人気に推された(結果は10着)。同馬も今後の飛躍が期待されるが、フランクリンはそんな兄以上の活躍が見込まれている。

 実際、この馬に関わるスタッフたちの評判はすこぶるいい。フランクリンの育成を行なったノーザンファーム早来の木村浩崇氏は、春の取材でこう語っていた。

「調教をするとき、他の馬がたくさん走ったあとは、馬場が重くなって時計が出にくくなるのですが、フランクリンはそんな馬場も問題にしないで進んでいくんですよね。普通の若駒なら、結構堪えるのですが。

 強い調教を連続しても体は減りませんし、期待は高いですね。クラシックを目指したい1頭です」

 同馬はすでに栗東トレセンに移動。入念に調整を重ねて、9月16日の2歳新馬(阪神・芝1800m)でデビューする予定だ。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る