2強対決・弥生賞で「空気を読まない穴馬2頭」のトンデモ激走あるぞ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 ただ、穴党であれば、はなからそのスタイルを諦めるべきではない。過去の弥生賞をさらにひも解くと、エピファネイア(1番人気)、コディーノ(2番人気)、キズナ(3番人気)といった3頭が断然の人気だった2013年は、思わぬ波乱の結末となっている。6番人気のカミノタサハラが1着、10番人気のミヤジタイガが2着に突っ込んできたのだ。

 ちなみに「3強」は、コディーノが3着、エピファネイアが4着、キズナが5着だった。

 過去10年の結果を振り返ってみても、7番人気以下が3着以内に入ったケースが8度もある。決して波乱の目がないわけではないのだ。

 そこで今回も、過去10年の結果を参考にして、果敢に穴馬候補を探していきたい。

 まずピックアップしたいのは、人気薄の2勝馬だ。

 2012年に9番人気で勝利したコスモオオゾラをはじめ、前述した2013年の勝ち馬カミノタサハラに、2着馬ミヤジタイガ、2015年に10番人気で3着に入ったタガノエスプレッソ、そして昨年のレースで8番人気ながら2着に入ったマイスタイルらは皆、弥生賞までに2勝を挙げていた。

 ただ、その内容が地味だったり、2勝目を飾ったあとに負けたりして、弥生賞では人気が上がらなかった。

 クラシックを前にしたこの時期は、無敗馬や重賞の好走馬が人気になるが、敗れたことがあっても、きちんと白星を積み重ねてきた馬も侮ってはいけないということだ。実力があるのは確かで、人気薄となれば、大いに狙う価値がある。

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