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前走「らしくない」負けのマカヒキ。
大阪杯での復活を信じていいのか

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 それにしても、京都記念(2月12日/京都・芝2200m)のマカヒキ(牡4歳)は、"らしく"なかった。

 最後の直線に入って、外からいい脚で上がってきて、このまま前にいる馬たちを飲み込むのかと思ったら、結局ジリジリとしか伸びずに3着に敗れた。

 内容的にも、勝ったサトノクラウン(牡5歳)を捕らえ切れなかったのはまだしも、7歳牝馬のスマートレイアーと同じような位置から追い出して、最後に競り負けたのは、どう考えても物足りなかった。

 それも、腕の甘い若手騎手が乗っていたわけではない。"世界"のライアン・ムーア騎手が手綱を取って、この結果である。関係者でなくとも、首をひねりたくなる。

 ともあれ、今年からGIに昇格した大阪杯(4月2日/阪神・芝2000m)で、最も大きな期待と注目を集めるのは、このマカヒキだ。

昨年はダービーを制して、凱旋門賞に挑んだマカヒキ昨年はダービーを制して、凱旋門賞に挑んだマカヒキ なにしろ、昨年のダービー馬である。しかも、そのダービーでは現在「日本の最強馬」とされているサトノダイヤモンド(牡4歳)を負かしているのだから、なおさらだ。が、先の京都記念のレースぶりから、「復活には時間がかかる」とか「早熟っぽい。ダービーのときがピークだったのでは」という声まで囁かれ始めている。

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