「奇跡の繁殖牝馬」が送り出すヴェリタブル。母の名声を高められるか (3ページ目)
調教がそれほど進んでいないこともあって、トラックマンによれば「現状ではまだ目を引く動きは見せていない」とのこと。とはいえ、この血統だけにまだ良化の可能性は十分あるだろう。
では、今後のデビューに向けて、陣営はどんなプランを描いているのだろうか。先述のトラックマンが伝える。
「厩舎としては、とにかく無理せず、じっくりと育てていく方針のようですね。実際、ゲート試験のあとは放牧に出されました。あくまでも馬の成長に合わせて準備を進めていって、『これからどこまでよくなってくれるか』といった待ちの状態。ただ、ネオリアリズムなどもデビューは2月と遅かったですし、焦らずやることで吉と出るケースもあるのではないでしょうか」
活躍馬を多数出している母の子だけに、大事に育てられた結果、ヴェリタブルも兄たちと同様の才能をいずれ見せてくれるはずである。そして、母トキオリアリティーの名声を一層高めてくれるに違いない。
3 / 3