海外馬券第2弾・メルボルンカップでガッポリ稼げる有力馬は? (5ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

「大成功」の恩恵は追い切り本数にも表れており、予定では2本、最悪の場合はレース直前に1本ということも考えられていたが、むしろ体調の良さから前倒しにして1日多く追い切りを行なうことができたそうだ。23日月曜日には検疫馬の調教場であるウェリビー競馬場の芝1600mからの長めの追い切りを行ない、さらに28日金曜日にはレースでも騎乗するトミー・ベリー騎手を背中に、芝1000mをびっしりと追われた。もともとエンジンの掛かりが早いほうではないため、先行した帯同馬のカレングラスジョーをとらえるのに手間取ったが、ゴールではきっちりと併入に持ち込んだ。調教後、ベリー騎手は集まった地元メディアの前で感触をこう語っている。


日本馬で唯一の参戦、カレンミロティック(左)。輸送後も順調日本馬で唯一の参戦、カレンミロティック(左)。輸送後も順調
「宝塚記念でも感じたけど、やはり急にラップを上げるような加速をするタイプではないので、今日の追い切りは見た目どおり動かなかったと思います。けれども、運動量も豊富で、状態も宝塚記念よりかなりいい。この馬の特徴も今日で再確認できたので、レースプランもきちんとイメージできました」

 29日土曜日に行なわれた枠順抽選では、鈴木明子オーナー夫人が18番枠を引き当てた。傾向として良績が内よりの枠に集まるこのレースであるが、平田修調教師は笑顔を見せていた。

「ある程度前にはつけたい馬なので、スタートから最初のコーナーまで1000m近くある分、内で包まれるより、このぐらいの外から内を見ながら出していけるのはむしろ悪くない」

 カレンミロティックにとっては、これまでに例がない9歳馬の勝利を目指すことになる。さらに、この1年で見ても重賞勝利から遠ざかっており、越えるべきハードルは高い。これを乗り越えて、どういった結果を出すかにも注目したい。

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