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凱旋門賞、マカヒキ14番枠に
問題なし。ライバル勢には不安あり (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 3歳馬では英・愛ダービーを制したハーザンドが有力視されているが、こちらも同じく前走の愛チャンピオンSで8着と大きく敗れている。脚がなくなったところで最後は追わずに流したため、ダメージを最小限にとどめられたと思いたいものの、やはり負けすぎの感は否めない。同馬主のザラクが回避し、ラビット(ペースメーカー)に据えたヴェデヴァニが1番枠を引いたことで、これを使ってどこまで巻き返せるかだろう。

 昨年の3着馬ニューベイも愛チャンピオンSでは4着。惑星人気になっているが、やはりこの臨戦過程からヒモ穴程度で考えるべきだろう。ならば、前哨戦の牝馬GIヴェルメイユ賞を勝った3歳牝馬レフトハンドのほうに食指が動く。ヴェルメイユ賞は相手が今回より軽かったが、ゴールが近づくにつれてフォームを低くする加速ぶりは、今回の骨っぽいメンバーでも十分に通用する素地を窺わせた。ヴェルメイユ賞をステップにした馬は過去10年で4勝を挙げている点もプラス材料だ。

 3歳馬で大穴候補として挙げたいのがサヴォワールヴィーヴル。ドイツ調教馬で、今年のドイツダービー2着とGI実績は見劣りするものの、前走はフランス・ドーヴィルに遠征してGIIドーヴィル大賞で今回も出走するシルジャンズサガらを一蹴している。先行力もあり、速い時計こそないものの、11年にレコード勝ちしたデインドリームのように、時としてドイツ調教馬は速い馬場に適性を見せることも少なくない。臨戦過程も好感が持てる。

 泣いても笑っても残り1日。最初の"海外馬券"をゲットすべく、締切間際まで検討を重ねたい。

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