凱旋門賞制覇に着々。マカヒキは調教もレースまでの過程も順調

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu photo by PanoramiC/AFLO

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 凱旋門賞まで残り2日となった。

 昨年は久々に日本からの出走はなかったが、今年は大激戦の日本ダービーを制したマカヒキ(牡3歳)が日本競馬の悲願ともいえる凱旋門賞制覇に挑戦する。

本番も騎乗するクリストフ・ルメールが騎乗して、調教を行なったマカヒキ本番も騎乗するクリストフ・ルメールが騎乗して、調教を行なったマカヒキ 

 今年は早い段階ではドゥラメンテが、日本からの一の矢と見られていた。昨年も二冠を制したのち、一時は凱旋門賞挑戦が噂されたが、その後に判明した骨折によって秋シーズンを棒に振ったことで断念。そして今年こそ、と思われていたが、宝塚記念のレース中の負傷で、その挑戦は夢に終わってしまった。

 その一方で、空前のハイレベルと言われた今年の3歳勢から、ダービーと前後して相次いで凱旋門賞挑戦に、次々と名乗りが上がった。もともと凱旋門賞は3歳が強い条件で、勝ちに行くなら3歳馬のうちに、という論が強くなっていた。皐月賞を制したディーマジェスティは、過去に凱旋門賞でエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタと二度の2着がある二ノ宮敬宇調教師と蛯名正義騎手の同じコンビ。まさに"三度目の正直"、陣営にとっても積年の"悲願"であった。

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