「旅打ち」の最後は名古屋競馬場。きしめんで腹ごしらえして好発進 (3ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu


4~6名で利用できる個室部屋もある『プレミアラウンジ』4~6名で利用できる個室部屋もある『プレミアラウンジ』 なぬ? プレミアムだと。それはまた、いい響きではないか。とりあえず、どんなところか、見るだけ見てみよう。

 案内されたのは、4コーナー寄りのスタンド1階で、中はきれいにリノベーションされていた。4~6名で利用できる個室の他、ブースに区切られたひとり掛けの席もある。ソフトドリンク類は無料で、近隣からピザなどのデリバリーもできるんだとか(もちろん、注文した商品の料金はかかりますよ)。しかも、他の地区でナイター競馬が開催されていれば、そのまま居座って馬券を購入することも可能だという。

 う~む。確かにゆったりと競馬が見られて、かなり快適な空間である。これで、料金2000円なら悪くない(個室は4名部屋=8000円、6名部屋=1万2000円)。が、マイナス生活にどっぷり浸かっている今、ここで贅沢はできない。せっかく案内してもらったが、結局一般席で勝負することにした。

 幸い名古屋競馬場では、無料の一般席でもミストが噴出しているところがあったり、エアコンが効いた暑さがしのげる場所があったりしたので、そこで涼を取りながら馬券検討に励んだ。

 そして、この日はこれまでとは違うパターンで、最初に腹ごしらえしておくことにした。始めは、入場門を入った両脇に並ぶ食堂、売店で串カツの食べ比べでもしようと考えていたが、名古屋と言えば、やっぱりきしめんである。パドック近くにある『勝や』の暖簾をくぐった。

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