【競馬】安藤勝己が選定「2015年3歳牝馬クラシック番付」 (5ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

番外:アルビアーノ(牝3歳)
(父ハーランスホリデイ/戦績:3戦3勝)

 本来この馬を、ルージュバックに次ぐ大関と評価していた。3戦3勝の負け知らずで、前走のフラワーCも2着に1馬身半差をつける完勝だった。あのレースぶりには、大物感があふれていたし、能力的にもまだまだ奥があるような感じがした。「底知れない」という意味では、この馬が一番だった。

 ところが、どうやらこの馬はクラシック戦線には行かず、NHKマイルC(5月10日/東京・芝1600m)に向かうという。結果、この春はクラシックで同世代の牝馬と戦う可能性がなくなったので、能力は認めても「番外」とさせてもらった。できれば桜花賞で、この馬とルージュバックの戦いを見たかったのだが……。

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 他では、良血のコンテッサトゥーレ(牝3歳/父ディープインパクト)もまだまだ見限れないのだが、牝馬戦線は何にしても「横綱」ルージュバックの独壇場となりそう。桜花賞、オークスでどれほどの強さを見せてくれるのか、楽しみだ。

安藤勝己(あんどう・かつみ)
1960年3月28日生まれ。愛知県出身。2003年、地方競馬・笠松競馬場から中央競馬(JRA)に移籍。鮮やかな手綱さばきでファンを魅了し、「アンカツ」の愛称で親しまれた。キングカメハメハをはじめ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名馬にも騎乗。数々のビッグタイトルを手にした。2013年1月31日、現役を引退。騎手生活通算4464勝、うちJRA通算1111勝(GI=22勝)。現在は競馬評論家として奔走している。

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