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【競馬】調教師が絶賛するマンハッタンカフェの甥っ子

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局
第11回:マンハッタンキング

 2001年~2002年にかけてGIを3勝(菊花賞、有馬記念、天皇賞・春)し、一時代を築いたマンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス)。同馬は引退後も、種牡馬として存在感を示している。ヒルノダムール(牡/2011年天皇賞・春優勝)や、レッドディザイア(牝/2009年秋華賞優勝)などのGI馬をはじめ、多くの重賞馬を輩出してきた。

 実はそのマンハッタンカフェの全妹で、生産界では兄と同様に注目を集めている存在がいる。2001年生まれのマンハッタンフィズである。競走馬としての彼女は目立った成績を残せなかったものの、繁殖牝馬となってからの活躍ぶりには目覚しいものがある。

 これまでにマンハッタンフィズが送り込んだ産駒は5頭。そのうち、2番仔アプリコットフィズ(牝/父ジャングルポケット。2010年デイリー杯クイーンC、クイーンS優勝)と、3番仔クレスコグランド(牡/父タニノギムレット。2011年京都新聞杯優勝)は重賞ウィナーとなった。その他、初仔のコロンバスサークル(牝/父ホワイトマズル)は、通算5勝を挙げてオープン馬として活躍。5番仔のダービーフィズ(牡/ジャングルポケット)も、2013年のセントライト記念で2着に入るなど、ほとんどの産駒が良績を残しているのだ。

順調な仕上がりを見せているマンハッタンキング。順調な仕上がりを見せているマンハッタンキング。 そして今年も、マンハッタンフィズを母に持つ2歳馬がデビューを控え、にわかに脚光を浴びている。栗東・石坂正厩舎所属のマンハッタンキング(牡2歳/父キングカメハメハ)だ。9月10日に栗東トレセンへ入厩したばかりだが、調教師からは早くも期待の声が聞こえてくるという。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

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