【競馬】セントウルS、切れ者ティーハーフで「豊マジック」炸裂か! (2ページ目)

 しかし、今回のロードカナロアが絶対的な存在かというと、そうとも言い切れません。能力的には抜けているので、あっさり勝っても不思議はないですし、上位争いを演じるのは間違いないと思いますが、落とし穴が待っているような気がするのです。

 というのも、本来スプリンターズS(9月29日/中山・芝1200m)から復帰する予定だったのが、早まったからです。これは、思いのほか仕上がりが早かったということですが、そういうときは変にテンションが上がっている場合があります。それを考慮して、今回は「ガス抜きの意味もあって使うのでは」と、思うわけです。

 では、負けるとすれば、どういう展開なのか。そう、昨年と同じように"出し抜け"を食らってしまう形です。

"出し抜け"を食らわす逆転候補は、昨年エピセアロームに騎乗してロードカナロアを破った武豊騎手が手綱をとる、ティーハーフ(牡3歳)です。決め手のある3歳馬で、このレースの「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

 武豊騎手は、ティーハーフの新馬戦から騎乗。2戦目の函館2歳S(3着/2012年7月14日/函館・芝1200m)の際には、この馬のためにわざわざ函館まで遠征していました。その後の2戦は他の騎手が騎乗しましたが、5戦目で2勝目を挙げたあとは、ずっと主戦を務めています。中山や東京のレースにまで乗りに来て、この馬にはかなりこだわっているように見えました。結果にはムラがありますが、おそらくその素質を高く評価しているのでしょう。

 5月12日の葵S(京都・芝1200m)を快勝して以来のレースとなるティーハーフ。未完成な部分はあるでしょうが、この4カ月でさらなる成長が見込め、決め脚は古馬相手の重賞でもヒケはとらないと思います。

 差し馬の場合、マークする馬がはっきりしているときほど、乗りやすく、展開もはまりやすくなります。武豊騎手がイメージするのは、エピセアロームで勝った昨年のレースそのもの。直線の坂を上がってからが勝負になると思います。

 ティーハーフに勝利をもたらせば、サマージョッキーズシリーズのチャンピオンとなる武豊騎手。全盛期の勢いを取り戻しつつある彼が、ロードカナロア相手にどんな競馬を魅せるのか、その手腕に注目したいですね。

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