西村優菜「この年齢でアメリカに挑戦した判断は間違っていなかった」予選落ちが続くも米ツアーでシード権を獲得できたワケ (2ページ目)
――結果的に、住友生命Vitalityレディス 東海クラシックでは3位タイフィニッシュ。アメリカに戻って直後のNWアーカンソー選手権(アーカンソー州)でも優勝争いに加わり、3位タイという結果を残しました。
西村 住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの時にショットが劇的によくなって、そこで発見したモノを大事にしながらアメリカに戻って、優勝争いすることができました。
久しぶりに優勝争いの興奮を味わうことができて、「ああ、こんな感じだった」という手応えも得られて。もちろん、優勝できなかったのは悔しかったけど、ゴルフの中身がガラッと変わったという意味では大きな一週間でした。
――その後は一度も予選落ちすることなく、2024シーズンのフルシード権を手にしました。
西村 ショットがようやくまとまってくれたからこそ、バーディーパットをたくさん打てた。後半戦はうまく戦えたと思います。
ショットの悩みは、芝の違いから生まれた悩みで、アメリカの芝で高い球を打てるようにクラブセッティングを変更したりもしました。それがマッチしたことも後半戦で戦えた要因です。
――同じQシリーズを戦って、同時期にアメリカツアーに挑戦することになった勝みなみプロや、先に米ツアーで戦っている渋野日向子プロ、古江彩佳プロなどに何かしら相談するようなことはありましたか。
西村 仲間に相談することはなかったんですけど、2歳上のみなみちゃんは、先輩ではあるけど、同じQシリーズを戦って、一緒にアメリカに来たこともあって、私のなかでは勝手に「一緒に頑張りたい」という気持ちがある。実際、(勝とは)何度か食事に行かせてもらって、同じリシャッフルのプレッシャーを共有しながら、「諦めずに頑張ろうね」と声をかけてもらいました。
――アメリカでの生活も慣れましたか。
西村 まあ......、少しずつは慣れたのかな(笑)。アメリカのことは、好きは好きです。試合を戦ううえでも、日本とは雰囲気が違って面白い。
――どんな違いがありますか。
西村 人がフランクですよね。選手もそうだし、ギャラリーの方もそう。試合中は、ギャラリーが叫んでも許されるようなホールがあったり、エンターテインメントを追求している感じが好きですね。アメリカでしか経験できないことだなと、楽しんでいました。
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