【木村和久連載】どこまで進化?30年後のゴルフ環境を予想してみる (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(3)ルールの簡略化
 R&A自体が、若者のゴルフ離れを危惧しています。しかしながら今後、30年ほど時が経てば、ゴルフ環境も初心者がプレーしやすい方向に変わっているんじゃないですか。

 今後起こりうる、ルール変更や環境の変化を予想してみましょう。

・「最大3パット」ルール
 グリーンで何回もパットを打つのはしんどいです。いずれ、グリーン上は「最大3パット」というルールになるんじゃないですか。ひょっとしたら、「最大2パット」になっている可能性も......。今の流れからすると、十分にあり得ます。

・「マリガン」の一般化

 朝イチのティーショットにおいて、失敗したらもう一度打てる「マリガン」は、アメリカでは一般的です。朝から胸糞悪いOBなんて、誰もしたくありません。日本でもとっとと「マリガン」を採用しましょう。素晴らしい慣習になると思います。

・ディボット跡からは打たない
 どこぞの原理原則主義者が、「ゴルフは平等の精神が大事だから、ありのままに打つべし」と言っていますが、どうなんでしょう? 

 滅多にないナイスショットをして、気分よくセカンド地点に行ってみたら、ディボット跡にボールがあった!? これを打て、ということのほうが、よっぽど不平等だと思うんですけどね。

 だいたいアマチュアゴルファーが、ディボット跡からうまく打てるわけがありません。芝生の保護の観点からも、"傷口に塩を塗る"ようなことはやめましょう。

 もちろん、これらはすべて、プライベートラウンドでのことですよ。試合では、"あるがままに打つ"が基本でしょう。

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