【木村和久連載】こんなのイヤだ。同伴者からのプレッシャーあるある (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

◆プレーヤーの後ろに立つ
 ショットからパターまで、ゴルファーの後方線上に立つのは、マナー違反とされています。よくビギナーのオバちゃんなどが後ろに立っているのですが、どうしようもなく目障りです。

 これなんかも、プレッシャーをかけてくる人は滑稽で、ショットの際にはこちら側から注意を受けると、「いや、ボールの行方を見てあげようと思って」と言ってくるから、始末に負えません。

 そう言われると、なんか申し訳なくなり、注意しづらいじゃないですか。仕方がないので、こっちは「もう少し、斜めから見てもらえませんか」と、やんわり言うしかないです。

 一方、パターを打つときは、プレッシャーをかけてくる人は後方線上に立ったりはしないのですが、代わりに、すぐ目の前に立って、妙なプレッシャーをかけてきます。

 目障りと感じつつも、いちいち反応するのもシャクですから、こっちはそのまま打ちますよ。そのあと、見事にカップインすると、今度はデカい声で「ナイスパー!」とか言ってくるし......。おまえは、コーチか!?

◆ドリンク賭けの提案
 ショートホールなどで、唐突に「ニアピン、やろうぜ。遠い人が次の茶店でみんなにドリンクをおごるの、どう?」とか言ってくる人がいます。

 いきなり、そう言われてもね......。ドリンク代なんて、せいぜい数百円でしょ。断る理由が見当たらない。断れば、「ケチ」とか言われてしまうし......。

 けど、言われた側の本音を言えば、勝負ごとはからっきしダメ。ドリンク一杯のプレッシャーにさえ負けてしまいそう。最初から負けるのが見えているもん。だいたい、勝ちそうな人が勝負事をリクエストしてくるのが世の常......と思っていますから、そんな独り言を心の中で呟きます。

 にもかかわらず、断り切れずにニアピンに応じてしまう自分が、ホトホト嫌になります。

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