松山英樹も体験。ジョーダン・スピースが意外な試合に参戦するわけ (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 その結果、出場義務25試合を満たせず、また同シーズン内に『過去4年間に出場していない試合に出場する』こともしていなかったため、スピースはルールに抵触。罰金、もしくは出場停止の処分に直面する状況に陥ってしまったわけだ。

「出場試合数を満たせず、ペナルティーを受ける状況になってしまったのは、僕の責任。これからPGAツアーと話し合って、(PGAツアーから指示された)処分にきちんと対処したい」

 シーズン後にそう語ったスピース。自らのルール違反については真摯に受け止めていた。

 公表はされていないが、おそらく罰金となると、その額は2万ドル(約220万円)と推定されている。昨季はやや不振で未勝利に終わったとはいえ、スピースの同シーズンの獲得賞金はおよそ279万3536ドル(約3億円)。2万ドルの罰金など、金銭的にはさしたるペナルティー効果はないかもしれない。

 結局、シーズン終了後にジェイ・モナハンコミッショナーとの話し合いを持ったスピース。罰金や出場停止のペナルティーを受ける代わりに、新シーズンにこれまで出場することのなかった試合に参戦する、という処分で話はまとまったようで、冒頭のとおり、シュライナーズ・ホスピタル・フォー・チルドレンオープンへの参戦を発表した。

 スピースが語る。

「もともと、この大会にはずっと出場したいと思っていた。でも、なかなかそのチャンスがなかった。コースも素晴らしいと聞いているので、参戦するのがとても楽しみだ」

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