今季メジャーは苦悩の連続も、松山英樹が最後に見せた微かな「らしさ」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 結局、今季はメジャー大会で一度も優勝争いに加わることができなかった松山。近年、日本勢初のメジャー制覇への期待は膨らむ一方だが、その夢はまた、来年へ持ち越されることになった。

「来年のメジャーに出るための資格がまだ何もないんで、(今季の残りの試合で)しっかりとやって、(プレーオフ最終戦に出場できる)フェデックスカップランキング30位以内に入れるようにしたい。今はだいぶ下の順位なので(88位。8月13日現在)。残りの試合でがんばりたいな、と思います」

 実際のところ、松山が世界ランキング50位以内から落ちることは考えられないため(現在16位)、来季もメジャー大会に出場することは可能だろう。

 とはいえ、それを確定させ、メジャーで頂点を狙うことを考えれば、残りのシーズンで結果を残して、復調への足がかりをつかむことが重要になる。それには「もうちょっと不安がなくなるようにしたい」と言う松山が、自信をもってプレーできる日が早く戻ってくることを願うばかりだ。

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