苦難のマスターズ。宮里優作、池田勇太、それぞれがハマった落とし穴 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 翻(ひるがえ)って、2年連続4回目の出場となった池田も、苦しい戦いを強いられた。結果、出場3大会連続の予選落ち。「準備はしてきたのに、結果は出せなかった」と最後まで厳しい表情だった。

 池田はマスターズまでの1カ月、日本を離れて北米に拠点を置いて準備を重ねてきた。さらにその間、WGC(世界選手権シリーズ)メキシコ選手権(3月1日~4日/メキシコ)を皮切りに、アーノルド・パーマー招待(3月15日~18日/フロリダ州)、WGC デル・マッチプレー選手権(3月21日~25日/テキサス州)、そして前週のヒューストン・オープン(3月29日~4月1日/テキサス州)と、精力的にトーナメントに出場し、マスターズに向けて調整を図ってきた。

 しかしながら、決勝ラウンド進出には4打及ばなかった。

「ここに向けて準備はしてきたのに......思うようにいかなかった。(ショットの)調子は悪くなかったのに、コースにいくと練習場のようには打てなかった。それは、プレッシャーがあるからなのか、いろいろと考えてしまうからなのか......」

 普段どおりのプレーができなかったという池田。5週間、アメリカで過ごして万全の準備を整えてきたつもりだったが、それがかえって、さまざまなことを考えすぎる要因になってしまったのか。

 池田は、「課題はいっぱいある......」と力なく吐露。言葉少なくコースから去っていった。

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