ビッグボーナス11億円。松山英樹は米ツアー年間王者になれそうか? (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ツアー選手権を前にして、フェデックスカップのポイントは一度リセットされて、上位30名に再配分されることになる。そのため、まずはBMW選手権で上位の成績を残し、ポイントにおいてトップ5以内をキープすることが重要だ(プレーオフ2戦を終えて、松山は4位)。上位5選手であれば、ツアー選手権を勝った瞬間、自動的に年間王者に輝くことができるのだ。

 もちろん、ポイントは出場する30名全員が王者になる可能性が残されるように配分される。しかしながら、下位の選手は数字的には"可能性がある"というだけで、上位選手が総崩れしない限りは王者になれないため、現実的にはほとんどあり得ない。おそらく、実質的に王者になれる可能性があるのは、最終戦に臨む際にポイントランキング10位以内にいる選手ではないだろうか。

 このフェデックスカップは、今年で11年目を迎える。その間、ポイントの配分など細部にわたって何度も微調整を重ねてきた。

 今季は、以前よりも獲得ポイントが上位に手厚くなった。その分、レギュラーシーズンで活躍した選手がポイントを多く持ってプレーオフに進出している。これは以前、プレーオフだけ活躍した選手が、それで年間王者に輝くことが何度かあったからだ。

 そこで、レギュラーシーズンでの活躍をより多く反映するよう、ポイントの配分が見直された。同時に、プレーオフでの逆転劇も起こる「エキサイティングイな戦いにしたい」という狙いもあって、その両面を反映するのにちょうどいい具合のポイントに作り直されている。

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