最後の全米女子オープン。宮里藍が自らメジャー制覇の可能性を分析する (3ページ目)

  • 武川玲子●取材・文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 さて、3年ぶり11度目の出場となる全米女子オープン。今年の舞台は、ニュージャージー州のトランプナショナルGCとなる。

 ニューヨークのマンハッタンから車でおよそ1時間。そんな都会の近郊にあるとは思えないほど、深い緑の自然の中にある。名称からもわかるとおり、オーナーはトランプ米大統領。隅々まで行き届いた美しいコースは、メジャーに相応しい難コースだ。

 全長は6732ヤード(パー72)。ラフはさほど深くないが、大きなグリーン周りは粘りのある難しいラフで囲まれている。

「すごくいいコース。フェアウェーが広くて、ティーショットのプレッシャーはあまりないけど、グリーンが大きくて難しい。ピンポジションによっては、セカンドでとても難しいショットを要求されそう。グリーン上もかなりイマジネーションが必要」

 練習ラウンドを終えて、今回の難コースについてそう分析した宮里藍。全米女子オープン"最後"の挑戦となるが、実際のところ、自らのメジャー制覇のチャンス、その可能性はどう見ているのだろうか。

「もう1回、成績を残したい......そういう強い思いはあります。ですが、現状を考えると、優勝争いに加わるには足りない(状態にある)かもしれません。まだグリーン上で戦えていない、というのがある」

 ここ数年間、ずっと苦しんできたパッティングへの不安は払拭できていない。

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