2勝目のスピースも復活か。松山英樹らランク上位勢が大舞台の激戦へ (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 それだけ、今季のスピースはパッティングに苦しんでいる。ゆえに、スピースは「今日の優勝は、幸運だったと思う」と言って、こう続けた。

「本当のことを言うと、バンカーショットのほうが、1~2mのパットよりもずっと自信を持って打てたんだ」

 2年前のマスターズ、全米オープンとメジャー連覇を遂げた頃、スピースは本当にパットがよく入った。どこからでも入れてくる、というのがスピースの強みだった。

 実際、昨季と一昨季の平均パット数は27.82で、2年連続でツアー1位だった。それが今季は、平均パット数が28.60、順位は39位まで落ち込んでいる。なるほど、スピースがなかなか勝てないのもわかる。

「今日は、本当にタフな戦いだった。何度も自分を見失いそうになったが、そのたびに(キャディーの)マイケルがポジティブに引き戻してくれた」

 最後に、今季2勝目をそう振り返ったスピース。はたして、この勝利でパッティングの自信も取り戻すことができるのか、今後のプレーぶりを注視していきたい。

 ところで、全米オープンで2位となった松山英樹(25歳)を除いて、世界ランキング上位選手はこのところ低迷が続いている。

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