10度目の2位。それでもR・ファウラーは勝者の最終パットに歓喜した (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 昨季は、ウェイストマネジメント・フェニックスオープンで松山英樹とプレーオフを戦った。4ホールに及ぶ熱戦の末に敗れると、ファウラーは悔し涙を流した。もちろん、松山が粘って強さを見せたのだが、ファウラーは距離の短い17番パー4で、レギュレーションラウンドとプレーオフと、2度も池に入れたのだから"自滅"とも言える。

 現在、28歳のファウラー。世界ランキング9位、PGAツアー通算4勝。その他、欧州ツアーなどで3勝を挙げているが、いまだメジャーは未勝利。2015年に「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権で優勝し、それが最も大きいタイトルかもしれない。

 2014年は、メジャー4大会すべてでトップ5入りした。マスターズ5位、全米オープンと全英オープンが2位、全米プロ選手権は3位だった。それだけ悔しい思いをした分、翌年からは"メジャー制覇"に大きな期待がかかっていたが、実はそれ以降はメジャーで際立った成績は残せていない。昨季にいたっては、マスターズ、全米オープンで予選落ちを喫している。

 メモリアル・トーナメントでは、ダフナーを2打差で追いかけていた18番パー4。ダフナーがティーショットをラフに打ち込んでトラブルに見舞われたが、ファウラーもフェアウェーから打った第2打をグリーン左奥のラフという難しいところに外してしまい、ダフナーにプレッシャーをかけることができなかった。結果、ダフナーは10mのパットを沈めてパーセーブ。あっさりと逃げ切りを許してしまった。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る