圧巻の4カ月連続メジャー開催なるか。PGAツアーの改革が進行中 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 4試合行なわれるプレーオフは、ひと試合終了ごとにポイント上位者だけが生き残る"サバイバル戦"。ポイント下位に終わった選手は試合ごとに脱落して次の試合に進むことができないため、毎試合が緊張の連続だ。そして、最終戦のツアー選手権に出場できるのは、30名のみ。その勝ち残った30名の選手が、年間王者の勲章、さらにはボーナス1000万ドルを目指して、白熱のバトルを繰り広げる。

 初代王者は、タイガー・ウッズ(41歳/アメリカ)。ウッズは2009年にも王者に輝き、2度頂点に立っている唯一の選手だ。

 2008年はビジェイ・シン(54歳/フィジー)、2010年にはジム・フューリック(47歳/アメリカ)と当初はベテラン勢が活躍していたが、フェデックスカップ開始10年目となる昨季はロリー・マキロイ(28歳/北アイルランド)、一昨季はジョーダン・スピース(23歳/アメリカ)と、昨今はヤングガンたちが強さを見せている。

 今回の契約延長は、今年初めに就任したばかりのジェイ・モナハン新コミッショナーがまとめ上げたもの。交渉開始時には、負傷を抱えるウッズのツアー欠場が続いていることもあって、契約延長を不安視する声もあったが、見事に契約を成立させた。しかも、過去は5年契約だったものを、今回は10年という長きにわたっての契約を実現。難交渉を成功させた新コミッショナーの辣腕ぶりが各方面で評価されている。

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