2017.01.26

【木村和久連載】トランプさんよりも
ゴルフが上手い大統領は誰か?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフ好きのオバマですら、8年間で300回ちょっと。単純計算でその倍以上はプレーしているのですから驚きです。安倍晋三首相なんか、年に10回ぐらいでしょ。まだまだですよ......って、そこを煽(あお)ってどうする?

 アイゼンハワーのゴルフ好きは筋金入りで、マスターズを開催するオーガスタ・ナショナルGCのメンバーでもありました。10番ホールのティーグラウンド横にある一軒家は、「アイゼンハワー・キャビン」と呼ばれ、そこが大統領執務室を兼ねていました。

 つまり、冷戦真っ只中、"核のボタン"をゴルフ場に持ち込んで(?)プレーしていたのですから、恐れ入ります。かつて、あの華やかなオーガスタには、まさに"戦争と平和"が背中合わせで共存していたのです。

 また、オーガスタの17番にある巨木は「アイゼンハワーツリー」と称されていました。スライサーのアイゼンハワーがいつも当てるため、「あの巨木を撤去してくれ」とコース側に願い出たこともあって、いつの間にかそう呼ばれるようになったようです。

 結局、大統領の願いはコース側が断固拒否。長い間、マスターズ名物のひとつとして、事あるごとに取り上げられていましたが、その巨木も2014年の大雪で倒れてしまい、ようやくアイゼンハワーの願いは叶いました。しかし、倒れた巨木の苗はしっかり保存されているそうで、またいつの日か「アイゼンハワーツリー」が復活するかもしれないと言われています。