日本と何が違うのか。石川遼がPGAツアーだと「緊張してしまう」理由 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 今回は、予選通過のプレッシャーだったが、これが優勝争いなら、もっと大きな重圧がかかるのは間違いない。今の石川は、そこを乗り切れるだけの力があるのか。

「あの16番パー5は、たとえトーナメントリーダーで迎えたとしても、うまく打てなかったと思う。昔は『怖いな』と思ったら、マン振りしていたけど、今は振れなくなっている。(攻めることが)できているラウンドもあるけど、アメリカに来てからはなかなかできていないと思う。

(PGAツアーでは)毎ホール、プレッシャーはあるけど、まあ慣れもあるだろうし、どこかで1回殻を破れれば、『ああ、こんなものか』ってできると思う。だから、常に(コースを攻略する)対策はしておかなければいけない」

 石川が抱える"緊張"を拭い去るには、練習しかない。予選落ちしたあと、石川はすぐにドライビングレンジに向かった。

 松山英樹のように殻を破ることができるのが、いつになるかはわからない。しかし、それが実現できれば、PGAツアーでもきっと、石川は日本で戦うときと同じように自信を持ってプレーできるだろう。

 石川は今週、OHLクラシック・アット・マヤコバ(11月10日~13日/メキシコ、エル・カマレオンGC)に挑んでいる。今大会でも、優勝候補ランキングは13位と高い評価を受けている。それに応えるだけの、好結果が出ることを期待したい。

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