石川遼の来季ツアー参戦を可能にしたPGAの「公傷制度」とは? (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 一方、マイナーと認定された場合は、29番目となる。メジャーとマイナーの間には、現在、岩田寛が戦っているウェブドット・コムツアーのファイナルズを勝ち抜いた50名も入ってくるので、メジャーと比べると出場できる試合はかなり減ってしまう。

 メジャー認定は4カ月間以上戦線離脱した選手が受けられるもので、ケガの具合や諸条件をかんがみて、ティム・フィンチェムPGAツアーコミッショナーが個別に判断する。

 前述したとおり、正式発表はこれからだが、メジャーのメディカルエクステンションを認定された石川。来季の出場可能試合数は、19~20試合程度となりそうだ。これは、石川の今季出場資格であるフェデックスカップ・ポイント125位以内というカテゴリーの選手の、今季の平均出場試合数から算出されたもの。この試合数が25~26試合で、そこから、今季石川がケガで戦線離脱する前に出場した6試合が引かれて、19~20試合となる。

 2016-2017シーズンの開幕戦は、10月13日から始まるセーフウェイ・オープン(10月13日~16日/カリフォルニア州)。石川は開幕戦からプレーしなければいけないという規定はなく、自分の持ち試合数を自分のペースで出場していけばいい。開幕戦と同じ週には日本の国内メジャー、日本オープン(10月13~16日/埼玉県)が行なわれるが、石川がそちらに出場することは問題なく、それによって、PGAツアーに出場できる試合数が減らされることもない。

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