【木村和久連載】アマチュアゴルファー、実力のピークは何歳か? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 その名門クラブ、昔は強豪で、かつて名を馳せた、なつかしのオールドメンバーが結構いますが、最近はその顔ぶれにちょっと異変が起きています。

 というのは、60歳過ぎのメンバーでは、クラブ対抗競技などに出ても、なかなか勝てないからです。そこで、入会審査を緩和し、他クラブで活躍している方をスカウトしたり、あるいはゴルフ部出身者のご子息を探したりして、強化を図っているのです。

 ですから最近は、往年の名門クラブがやたら若いゴルフ部上がりのメンバーを大会に出場させて、クラブ対抗競技などで活躍――そんな状況になっています。まさに日本のオリンピックの強化策みたいなことを、名門クラブがやりだした、というわけです。

 一方、一般的なゴルフ倶楽部のメンバー競技、月例杯や理事長杯などは、どんな仕組みになっているのでしょうか。

 基本的に競技はバックティーからやりますから、歳をとるとしんどいです。ただ、救いの手はいくらでも差し伸べられています。まず年齢で言うと、55~60歳でシニアの仲間入りになれます。そうすると、ティーショットを打つのが、レギュラーティーかブルーティーになって、いくらか短い距離でプレーできます。

 他、「平日杯」や「祝日杯」みたいな競技は、最初からレギュラーティーを使うケースが多く、飛距離に自信のない方は、そちらに回る作戦もあります。さらに、倶楽部によりますが、70~75歳以上はグランドシニアとなって、より距離の短いゴールドティーで打つこともできます。

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