モハメド・アリとゴルフ界「偉大なる王者」をタイガー・ウッズらが追悼 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ジャック・ニクラウス(76歳/アメリカ)は、自身がホストを務める先週のザ・メモリアル・トーナメントの会場でこう語った。

「私は、ずっとモハメド・アリの大ファンだ。その理由は、彼がリングの中で偉大なチャンピオンだっただけでなく、リングの外ではそれ以上に、極めて偉大だったからだ。彼がこれまで世の中に貢献してきたことに感謝し、これからもモハメド・アリの精神を継承していきたい」

 また、エミリアーノ・グリオ(23歳/アルゼンチン)は、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と、アリが戦う前にいつも口にしていた言葉をツイートした。

 2008年、アリの生まれ故郷であるケンタッキー州ルイビルのバルバラCCで、ライダーカップ(欧州選抜vs米国選抜の対抗戦)が行なわれている。その練習ラウンドの最中、突然コースにアリが訪れた。そして、アリは米国チームの各選手を激励した。アリはその後、同様に欧州チームの練習にも顔を出して、各選手にエールを送った。

 アリの訪問は、予期せぬ出来事であり、思いもよらぬことだった。ゆえに、両チームの選手たちは皆、偉大なチャンピオンと一枚のフレームに収まろうと躍起になった。

 当時、その現場にいたジャスティン・ローズ(35歳/イングランド)は、自身のインスタグラムにアリとの2ショット写真を投稿し、哀悼の意を捧げた。

「(2008年)ライダーカップで最も偉大な人と会うことができた。(アリは)驚くほど紳士で感動した。安らかに眠ってください」

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