【木村和久連載】ルール&マナーにこだわって、本当に楽しいですか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 おそらく、倉本プロが言いたいことは、「ゴルフ場で試したいショットとか、やってみたいアプローチとかを積極的にやりなさい。それで、もし失敗しても、スコアをつけなければ、頭に血が上ることはないでしょ。そうすれば、技術は向上するし、精神衛生上もいいですよ」ということだと思います。

 そんなわけで、ルールやマナーにおいて、もっと簡単にすべきことを今から述べたいと思います。ただし、これはあくまでも初心者、スコアが「120」以上の方に対してのオススメであり、そこを履き違えないよう、お願いします。

 まず例えば、朝イチのティーショットで、打ったボールが崖に落ちてしまいました。ボールの落下点に行ってみると、OBラインの内側でギリギリセーフ。「よかった。じゃあ、そこから打って」と言う人がいます。

 ルール的には、それでいいんです。でも実際問題、ビギナーが崖の下からボールを上げるショットなんてできます? 

 こういうときは、1ペナにしてあげて、フェアウェーの真ん中にボールを戻して、そこから打てばいいんです。「ありのままに打つ」のは、コンスタントにスコア「100」を切ってからで十分ですね。

 同様に、スルーザグリーン(ハザードを除いた、ティーグラウンドからグリーンまでの間)は、6インチプレースでいきましょう。これは、ローカルルールやコンペのルールでもよくあることですから、プライベートラウンドで適用するのは一向に構わないでしょう。

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