【木村和久連載】ゴルフ場では思わぬ「事件」が常に待っている!? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 結構笑ったのは、真冬のゴルフで、池に氷が張ってカチンコチンに固まっていたときのこと。池ポチャだと思ったショットが、池の氷に跳ねて、ワンバウンドしてナイスオン! ありがたやぁ~、でしたね。

 逆に、運悪く氷の上にボールが止まってしまった方がおりまして、そこから打とうとしたんですね。すると、氷の上に乗った瞬間、氷にヒビが入って危うく大惨事に、っていうこともありました。その方は、とっさの判断で逃げて難を逃れましたが、氷上からのショットは命がけ。これは、やめたほうがいいですね。

 さて、お待ちかね、ゴルフ場で起こる"あり得ない出来事"のメインイベントは、怖い人に絡まれることです。

 以前、伊豆でゴルフ合宿していたときのことでした。ラウンド後、練習場で仲間と反省会をしていて、「ドローボールはこうやって......」とか言っていたんですね。そこへ、いきなりガラの悪いおやじが現れ、「おまえら、何やってんだ~」と、からかってきたのです。

 特に"口撃"されたのは、私でした。当時ドローボールの打ち方を学習中で、そこで得た知識を仲間に向かって解説していたわけです。ガラの悪いおやじは、それを聞いていたらしく、「おい、そこのメガネ! 口だけは達者だなぁ~」と言って、容赦なくはやし立ててきました。思わず、私は手に持っていた5番アイアンを握り締めましたからね、相当タチが悪いオヤジでしたよ。

 最終的には、そこのメンバーも一緒にいたので、仲裁に入ってもらって事なきを得ましたが、その日はえらい気分が悪かったですね。

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