難コースに苦戦。松山英樹、「日本育ち」ゆえの全米オープン18位 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 迎えた初日、10番スタートの松山は安定したプレイを見せた。ティーショットはほとんどフェアウェーをとらえて、11番パー4、16番パー4でバーディーを奪取。前半は2アンダーと絶好のスタートを切った。しかし後半、4番パー4で初のボギーを叩くと、7番パー4でダブルボギー。結局、イーブンパー、26位タイで初日を終えた。

「(7番のダブルボギーは)3打目のバンカーショットはよかったけれども、そのあとの3パットが痛かった。やっぱり、ダブルボギーは避けたいところ。もったいなかったな、と思う。でも、いいショットを打っての結果ですから、(気持ちの)切り替えはできていました。(メジャーでは)一度、集中が切れてしまったら、どこまでもスコアは崩れていく。だから、(集中を)切らさないように、切らさないようにやっています。

(初日を)イーブンで終えたことは、良くもないし、悪くもない。ボギーになりそうなところでパーをセーブできたし、逆にバーディーチャンスを外してパーになったところもあった。明日(2日目)以降のセッティングがどうなるかわからないけど、今日のようなプレイをして、ミスを少なくしていけば、チャンスは十分にあると思う」

 後半崩れながらも、そう前向きに語った松山。上位進出にも意欲を見せたが、2日目以降も厳しいコースセッティングに泣かされた。「出したくない」と語っていたダブルボギーを連日ひとつは喫して、2日目「71」、3日目「72」、最終日「70」と、一日もアンダーパーを記録することなく、4日間を終えた。

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