松山英樹、年明け初戦で見せたメジャー制覇への「確かな一歩」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 米ツアー2勝目はもちろんだが、今季はメジャー制覇の期待もかかる松山。本人の目標もそこにある。

「まずは、マスターズ(4月9日~12日/ジョージア州)で結果を出したい、という気持ちは強い。それに向けて、試合をこなしながら、うまくレベルアップしていければいいな、と思っています。実際に試合となれば、(マスターズのための)調整という感じのプレイはできないんでしょうが、1試合の中で少しでも、何か1個でもいいから、身につけていきたいですね」

 この大会では、ショットが安定しない中、ショートアイアンが冴え渡っていた。米ツアーにおいて松山は、ショートゲームの精度を上げ、引き出しを増やすことを課題としているが、今やそれも着実に進化を遂げている。松山が言うように、試合を消化するごとに何かひとつでも進歩していけば、コンディション的な問題を抱えていない今の松山なら、メジャー制覇という夢を実現してもおかしくない。

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