メッシを指導者歴2年でなぜ掌握できたのか アルゼンチンをW杯優勝に導いた「捨て駒」スカローニ (4ページ目)
スカローニは『ラ・オピニオン』の記事のなかでこう続けた。
「アルゼンチンのような国を率いるのは、唯一無二の経験と言えるでしょう。正直、それ以上のことがあるでしょうか。もちろん責任は大きいし、できるだけよいものを勝ち取らないといけない。単なる監督としてだけではなく、ひとりの人間としてもクローズアップされる。そこで、どのような振る舞いをするのか。とにかくあきらめず、甘んじないことです」
闘争は、彼の人生そのものだった。
「目立たない」
それは監督になるのに、必ずしもネガティブな要素ではない。少なくとも、アルゼンチン代表という組織には、そのキャラクターがハマったのだ。
リオネル・スカローニ
1978年、アルゼンチン・ロサリオ生まれ。現役時代はデポルティーボ・ラ・コルーニャ、ラツィオなどでプレー。2015年に現役引退後、セビージャやアルゼンチン代表のアシスタントコーチを務める。2018年、アルゼンチン代表監督に就任。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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