リバプールの16歳、リオ・ングモハの衝撃 欧州トップクラブに次々と驚愕の10代が台頭 (3ページ目)
【バルセロナ、パリ・サンジェルマン、アーセナル、トッテナムにも】
また、移籍情報サイトで市場価値がもっとも高いスペイン代表FWラミン・ヤマルは18歳になったばかりで、同じくFCバルセロナには最終ラインの中央にこちらも18歳のスペイン代表DFパウ・クバルシがいる。チャンピオンズリーグ王者パリ・サンジェルマンには、19歳のフランス代表MFワレン・ザイール=エメリがおり、今季こそプレミアリーグ制覇を狙うアーセナルには、どちらも18歳のイングランドU-21代表FWイーサン・ヌワネリと、イングランド代表DFマイルス・ルイス=スケリーがいる。20歳の高井幸大が移ったトッテナム・ホットスパーにも、共に19歳のイングランドU-21代表MFアーチー・グレイと、スウェーデン代表MFルーカス・ベルバリが在籍している。
ざっと上げただけでも、真のトップレベルには10代の選手がこんなにいる。ちなみにリバプールが快勝したこの日のボールボーイは、横浜市内の高校のサッカー部の生徒たちで、ングモハより年上だった可能性もある。この違いについて、試合前半、横浜FMのゴールを守ったGK朴一圭は次のように語った。
「日本にも若くてよい選手はいると思うんですけど、(あまり試合で見られないのは)文化的なところがありますよね。僕は若手をもっと積極的に起用したらいいのに、と思います。こんな大観衆の前でプレーすれば、当然ながら緊張するので、それを早い段階から経験できれば、けっこう変わると思うんですよね。
もちろん、(ングモハの)能力は高かったですけど。やっぱりトップスピードであれだけの技術を繰り出せるところが、すごいなと。そこが大きな違いですよね」
いつだって、新鋭の台頭には胸が高鳴るものだ。真夏の横浜の夜に、予想外の収穫を得たフットボールファンはたくさんいたはずだ。
著者プロフィール
井川洋一 (いがわ・よういち)
スポーツライター、編集者、翻訳者、コーディネーター。学生時代にニューヨークで写真を学び、現地の情報誌でキャリアを歩み始める。帰国後、『サッカーダイジェスト』で記者兼編集者を務める間に英『PA Sport』通信から誘われ、香港へ転職。『UEFA.com日本語版』の編集責任者を7年間務めた。欧州や南米、アフリカなど世界中に幅広いネットワークを持ち、現在は様々なメディアに寄稿する。1978年、福岡県生まれ。
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