2020.10.30

南野拓実の問題点をイギリス人記者が指摘。
ベストポジションはどこか

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「今年1月の入団当初に比べると、リバプールのプレースピードに慣れてきて、攻撃や守備の決まり事も身につけた。多くの点で成長していると思う」

 そう語るのは、英紙サンデー・タイムズのジョナサン・ノースクロフト記者である。サッカー部門の主筆を務める同氏は、プレミアリーグ開幕から2カ月が経過しようとしているリバプールの南野拓実について、次のように言葉をつないだ。

CL第2節ミッティラン戦で先発した南野拓実「前進はしている。だが、南野が進んでいる道には壁がある。現状として、ロベルト・フィルミーノのバックアッパーの立ち位置に収まっている。ポジションは、4−3−3のCFだ。

 しかし、このポジションが南野に合っているとは思わない。レギュラーのフィルミーノはフィジカルが強く、相手に激しく寄せられても、前線でボールをしっかりと足もとに収めることができる。

 だが、南野はタイプの異なるプレーヤーだ。動きながらパスを求め、スペースに滑り込んで、ワンタッチやターンで打開するタイプだろう。ムーブメント・プレーヤーと表現してもいい。その分、フィジカルはさほど強くない。相手の寄せと当たりの厳しいCFでは、持ち味を生かせないだろう」

 10月27日に行なわれたミッティランとのチャンピオンズリーグ第2節で、南野は4−3−3のCFとして先発した。しかし、苦戦を強いられた。前線でボールをなかなか収められず、相手の速い寄せでトラップが乱れるシーンも少なくなかった。

 前半にはクロスボールからヘディングシュートを1本打ったものの、「リバプールの攻撃が停滞した一因となった」(ノースクロフト記者)。後半は右FWにポジションを移したが、それでもインパクトを残せなかった。

 同記者は、南野の問題点をこう指摘する。

「リバプールの4−3−3でCFがボールを収められないと、チームとしても厳しい状況になる。それが、ミッティラン戦で露呈された。フィルミーノは、このあたりのプレーをそつなくこなしている。