柴崎岳が新天地レガネスで担う役割は。開幕戦は「ぶっつけ本番」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

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 そしてリーグ戦42試合中、26試合に出場したわけだが、チームは結局、降格の憂き目を見ている(最終節、対戦相手のフエンラブラダに大量のコロナ感染者が出て試合が延期になった問題で、スペインサッカー連盟は変則的にデポルの残留を認めた24チームのリーグ戦を提案しているが、ラ・リーガはこれを拒否。結局は、実質3部である2部Bに降格する可能性が濃厚になっている)。

 現状では、柴崎は起用法次第の選手と言えるだろう。外国人枠(2部は2人のみ)の問題もある。

 ただし、レガネスでは大きなアドバンテージがある。

 2020-21シーズン、レガネスを率いるルイス・マルティ監督は、柴崎の1年目、2部テネリフェで昇格を争った時の指揮官である。マルティ監督は、柴崎の長所、短所を熟知しているはずで、敵の戦い方とも合わせ、最善の起用ができるのではないか。テネリフェ時代も、トップ下、ボランチ、左サイドと、複数のポジションでポテンシャルを引き出していた(プレーオフではヘタフェに敗れ、昇格はできず。その後、柴崎はヘタフェに"個人昇格"した)。

「左サイドの補強」(『アス』)、「トップ下、ボランチでプレー」(『マルカ』)と、各スポーツ紙の柴崎のプレー紹介は異なっているが、実際、起用法は多様なものになるかもしれない。

 そもそも、レガネスはスクランブルでの発進となる。ハビエル・アギーレ監督は退任し、新たにマルティが指揮。昨季の主力で残るのは、GKイバン・クエジャル、右サイドバックのロベルト・ロサレス、センターバックのウナイ・ブスティンサなどごくわずか。20人近い選手が入れ替わっている状況で、しかもコロナ禍の変則日程により、チームを作りかえる時間にも乏しかった。

 先日、0-0に終わったアルバセテ戦で、すでにプレシーズンマッチは終了。攻撃面では、柴崎とデポルで同僚だったFWサビン・メリノ、バルサで得点を記録したこともあるFWホセ・アルナイスが主力になるだろうか。

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